日本株の相場が荒れている時の立ち回り方5選

日本株の相場が荒れている時の立ち回り方5選

現金比率を高めておく

相場が大きく上下する局面では、機動的に動ける現金の持ち分が重要となる。日本株市場においても値動きが激しい時は、株式一辺倒の状態を避け、資金の半分程度は現金としてプールしておく方法が有効とされる。現金の余力を持つことで、急激な下落時にも冷静に買いのチャンスをうかがうことができ、信用取引などで余計なリスクを取る必要も減る。

安易なナンピンや無計画な追加投資を避ける

相場が荒れている時には、値ごろ感からの買い増し、いわゆるナンピン買いは慎重に検討すべきだ。企業の財務状況や成長力をきちんと確認せず、単に価格だけで追加投資をすると、下落が続いた際に損失拡大や資金拘束のリスクが増す。暴落時でも、優良企業で今後の業績に明確な根拠が見込める場合のみ追加投資を検討し、常にリスクを意識した判断が必要になる。

逆張りと順張りの使い分け

日本株の相場が横ばい気味、あるいは短期間で大きく上下する場面では、逆張りと順張りの戦略を使い分けることが安定的な成果につながる。横ばい相場では下値付近で拾い、上値付近で売却する逆張りが効果を発揮しやすい。しかし、トレンド相場になった際は早期の利益確定ばかりだと大きな上昇を逃すこともあるため、一定持ち続けて利益を伸ばす姿勢も大切だ。状況を見極めてアプローチを切り替える柔軟さが求められる。

早めの利食いと損切りルールの徹底

相場が荒れる場面では、利益が出ている場合は早めの利食いを意識し、損失が出ている場合は決めたルールにしたがって早めに損切りすることが重要となる。欲張って利益を伸ばそうとすると、株価がすぐに反転下落することが多い。事前設定した水準で機械的に売却・損切りを行うことで、精神的負担を軽減し長期的な資産防衛が図れる。

購入候補の銘柄リストと底値戦略を準備

荒れた相場では、あらかじめ購入したい銘柄をリストアップし、希望価格や業績基準を明確にすることが役立つ。相場全体が下落している最中はすぐに買いに走るのではなく、どの水準ならリスクが限定的かを冷静に判断し、実際にその価格に達した時にのみ動く戦略が有効となる。これにより、高値掴みを避けつつ、優良銘柄を低リスクで仕込むことができる。

このように、日本株の相場が荒れている時には冷静な資金管理とルールベースの行動が不可欠となる。一方で、どの局面でも一つのやり方に固執するのではなく、状況判断力を高めることが重要であると考える。

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現金比率を高めておく

概要

相場が荒れる局面では、投資資金のうち現金の割合を増やし、現金余力を意識的に高めることが重要となる。日本株市場でも2025年は高いボラティリティが想定され、現金を持つ意味がより大きくなってきている。

具体例

株価が短期間で想定外に急落した場合、全額を株式に投資していると買い増しのチャンスがあっても動くことができない。たとえば2025年3月のメジャーSQ前後や米国政治の動向など、大きな材料が出たとき、大半の資金を現金にしていた投資家は信用取引を使わずともチャンスに対応できる。

対策

普段から投資資金の3~5割程度を現金で保有する計画を立て、一気に相場が崩れた場合に備える。ボラティリティの高まりが予想されたら現金化を優先し、リスク資産を減らす決断を早めに行うことが肝要である。

対策のメリット

急落時にも冷静に買いの機会を待つことができ、狼狽売りや追証リスクから遠ざかる。資金拘束や精神的な負担を和らげられることも大きい。

難しいポイント

相場が好調なときに現金を増やすと「機会損失」への不安が生じやすい。特に上昇相場に出遅れる恐怖心や、置いていかれた感情に悩みやすい。

難しいポイントの克服方法

資産配分ルールを決めておき、どんな相場局面でも機械的に現金化・分散を行う。自身のリスク許容度を数値で把握し、必ず守ることが重要である。

リスク

資金を現金で保有しすぎると上昇相場でリターンが限定的になる。インフレ志向の場合、現金の価値が目減りする懸念もある。

リスクの管理方法

相場シナリオを複数用意し、シナリオごとに現金比率の目安を調整する。現金以外にも利回りのある短期金融商品を組み合わせて資産効率を高める。

投資家としてのアクションプラン

定期的に現金比率を点検し、イベント前後は臨機応変に資金を動かす。年に数回、現金保有率を再点検するタイミングを設定することが望ましい。

安易なナンピンや無計画な追加投資を避ける

概要

相場下落時にあわててナンピン(安易な買い増し)や、明確な判断根拠なく追加投資をすると思わぬ損失につながるリスクがある。

具体例

たとえば2025年前半にテーマ株や大型株が短期で大きく下落し、株価が割安と思い買い増したが、その後も業績悪化や世界的なリスクオフの流れでさらに値下がりしたケースが実際にある。

対策

企業の財務内容や業績動向、将来的な成長余地を再検証し、確信の持てる水準でのみ慎重に買い増しを判断する。分散投資も同時に重視し、1点集中を避けることが賢明である。

対策のメリット

安値圏での追加投資が報われやすい一方、致命的な資産減少や資金拘束の回避にも役立つ。無駄なリスクを避けることで長期投資の継続がしやすくなる。

難しいポイント

目先の下落幅や「安さ」に過度にとらわれてしまい、本質的な企業の価値を置き去りにしやすい。他人の意見やSNSの情報などで動揺しやすい。

難しいポイントの克服方法

投資前に「なぜこの企業の株を保有するのか」理由を明文化し、根拠の裏付けが崩れたら即撤退するルールをつくっておく。判断プロセスを記録し振り返る習慣が有効である。

リスク

その後も株価が継続的に下がれば「塩漬け」状態となり、他の投資機会の喪失やポートフォリオの偏りといった悪影響が出る。

リスクの管理方法

1銘柄・1業種への投資額上限を決めて守り、「ここまで下がったら追加投資」「ここまで悪化したら売却」と具体的な行動基準を設ける。

投資家としてのアクションプラン

適時にポートフォリオを総点検し、ナンピンや追加投資は回数や金額を制限する。月次・四半期ごとに投資先の再評価を行う仕組みを取り入れる。

逆張りと順張りの使い分け

概要

相場の流れに応じて戦略を使い分ける判断力が資産形成に欠かせない。大きな下落局面では逆張りを活用し、トレンドが鮮明な時は順張りで利益を伸ばすことが肝要となる。

具体例

暴落後、テーマ株やディフェンシブ株に買いが集まり反発するケースでは逆張りが成功しやすい。一方で2024年から2025年にかけてのAI関連や観光関連のように明確な上昇トレンドが生じた場合は順張りで利益を最大化できる。

対策

テクニカル指標やニュース、決算動向を参考に相場の一時的な過熱や売られすぎを把握する。売買判断は一度下げ止まり・上げ止まりを確認してから執行し、判断を急がないよう心がける。

対策のメリット

逆張りにより高値掴みを防げ、順張りで上昇トレンドの恩恵を大きく受けやすくなる。相場環境に応じて戦略を柔軟に切り替えることでリターンの安定化が期待できる。

難しいポイント

トレンドの転換を見極めるのが難しく、逆張りは「落ちるナイフ」をつかみ、順張りは「天井掴み」してしまうリスクが常にある。

難しいポイントの克服方法

売買ポイントは必ず複数の指標(移動平均線、出来高、ニュースなど)を組み合わせて判断すること。過去の取引パターンを検証し、損切り・利食いルールを明確に定める。

リスク

反転が本物でない場合や、トレンドが急に崩れた場合に大きな損失を出すリスクがある。「願望」で判断することが最も危険である。

リスクの管理方法

1回、2回の取引だけで判断せず、損切りラインと利確ラインをあらかじめ設定して機械的に行動する。実際の相場の変動幅・ストップロスの設定頻度を増やすとリスク回避が容易になる。

投資家としてのアクションプラン

トレンド判別の基本指標を学び、毎週・毎月のマーケットレビューを欠かさず実施してその都度検証と反省を行う。基本シナリオに従って行動し感情に流されない売買を目指す。

早めの利食いと損切りルールの徹底

概要

ボラティリティの高い時期こそ、想定外の値動きに対応するため利食い(利益確定)と損切り(損失確定)のルールを自分なりに明確化し、ルールに従った売買を貫くことが重要となる。

具体例

2025年の相場では短期で乱高下が生じやすく、わずかなニュースで株価が反転することも多かった。例えばSQ前後に急落し、その後急反発する場面など、事前にルールがなければ一瞬の迷いで利益を失いうる。

対策

投資前に必ず目標株価や想定損失額を設定し、その価格に到達したらためらわずに売却する。スマートフォンの株アプリなどでアラート機能を活用し、決めたポイントで自動発注できる体制を整える。

対策のメリット

感情的な取引を減らし、振り返ったときに後悔しにくい。収益機会を確実にものにし、損失拡大を未然に防げるため投資パフォーマンスの安定化につながる。

難しいポイント

思わぬ上昇に「もっと利益が出るかも」と考えたり、含み損に「戻るまで持ち続けたい」と希望的観測で行動してしまう心理的ハードルが高い。

難しいポイントの克服方法

必ずリスク許容度に応じて「最大損失〇%」「利益の2割確保」などの基準を紙やノートに明示し、売買の都度復唱する習慣をつける。

リスク

利食いや損切りを早めすぎて大きな上昇を逃す、あるいは損切り貧乏に陥る危険性もゼロではない。

リスクの管理方法

複数回ごとの実績をデータ化・記録し、各判断の傾向や偏りを定期的に振り返り一定の修正をかける。

投資家としてのアクションプラン

保有株すべてに対し「買値」「目標株価」「損切りライン」を記録し、ひとつでも基準を満たしたら忠実にルールを実行する。売却判断は事前設定したアラートや自動注文を併用して徹底する。

購入候補の銘柄リストと底値戦略を準備

概要

荒れている相場では、どんな銘柄・どんな価格で買うか、事前にリストや戦略を具体的に準備しておくことが投資効率向上に直結する。

具体例

たとえば2025年もAI関連株や防衛・インフラ関連株が一時的に急落した場面で、事前に希望銘柄の理想的な購入水準を控えていた投資家は、混乱に巻き込まれず買い場を活用できた。

対策

注目銘柄の決算内容・業績見通しをチェックし、理想とする「買いたい水準」「売り時の目安」をリストアップする。目標株価や購入タイミングは必ず根拠付けしておく。

対策のメリット

急落時にも冷静に売買行動を起こしやすく、感情やノイズに左右されず理論的に資金投入できる。高値掴みや無駄な売買を減らせる。

難しいポイント

希望価格や計画が状況にそぐわなかったとき、「なかなか注文が成立しない」ことへの焦りで予定外の行動を選択してしまう。

難しいポイントの克服方法

リストの定期更新と柔軟な目標修正を同時に行い、市場動向に応じて都度アプローチを変える工夫が必要。複数の購入シナリオを常時ストックしておくことも活用できる。

リスク

目標株価に固執し市場を見誤る、あるいは「買う理由」が曖昧となることで根拠なき売買が発生するリスクがある。

リスクの管理方法

株価水準や業績内容、外部環境の変化をリストに記録し、都度根拠の見直しを徹底する。購入判断前には第三者による確認やセカンドオピニオンを取り入れる。

投資家としてのアクションプラン

四半期単位で投資候補のリストアップを習慣づける。新たな急落時にはリストに基づいた指値注文や分散購入を行い、あらかじめ用意した戦略プランのとおり冷静な行動を徹底する。

株式投資 日本株の初心者向け話題と解説

あとがき

まとめ

2025年は日本株が大きく揺れた一年だったと強く実感している。実際、自分自身もこの一年、様々な投資判断のなかで成功も失敗も経験した。実際に体験してみて、値動きの激しい相場で何よりも重要だと感じたのは、感情に流されずに自分なりのルールや戦略を守り抜くことだった。しかし、振り返れば、この自分なりのルールが現実の相場の荒波のなかで想像以上に揺らぎやすいことにも何度も気づかされた。

リスクへの実感

とくに為替や国外の政治情勢、それによって電光石火のように変動する日経平均といった要素は、事前の知識だけではうまく対応できない。例えばトランプ大統領の政策で相場が急落した場面、ニュースを見て最初は落ち着いて対応したつもりでも、株価の落ち込みが数日続くうちに不安が募り、よく考えずに売買してしまったこともあった。こうした短期的な焦りが後になってから「もう少し冷静でいれば」と反省につながる機会が何度もあった。

とまどった瞬間

市場が想定外の値動きをしたとき、現金比率を増やすつもりでいても、なかなか実行に移せないことがある。「このまま現金にすると損をするのではないか」「すぐに上昇するのではないか」という思いから、決断が遅れた経験も少なくない。また、大きな下落時に逆張りで買いに動いた後、さらに下落するケースでは、その都度自分の判断を強く疑い、とまどうことも多々あった。

失敗した経験

無計画にナンピンしたり、強気相場からの反転で損切りを後回しにしたことで、ポートフォリオ全体が大きく赤字になった経験も、この一年で少なからずあった。このような時、結果論として「待てばよかった」「もっと下で買えばよかった」と思っても、実際のその場では冷静な判断が難しかった。損失が膨らむと「いつか戻るだろう」と根拠なく考え、合理的な決断ができなくなったことは、今思い返しても大きな反省点である。

注意すべきだったこと

自分なりのルールや目標金額、あるいは損切りの基準が分かっていても、いざ目の前で株価が大きく動くと「あと少し」「もう一度」と先延ばししてしまいがちだと痛感した。特に初心者の方や、継続して利益を目指したい方にとっては、機械的なルールの徹底と、その維持の難しさが最初に直面する点だと思う。また、SNSやニュースで強気や弱気の声を多く目にすることで、冷静な判断がしづらくなった経験も多い。

管理の難しさ

相場環境が大きく変化するなかで、リスクを事前に見積もりつつも、実際の損失や利益をどこまで受け入れるかは、毎回迷いが残る。思い描いていたリスク管理が、本番でなかなか役に立たないこともあり、そのたびに「事前にもう少しシミュレーションしておけば」と思うことが多かった。現金を多めに保つ計画も、実際には買い所を見誤り中途半端な買い増しに終わることもあった。

振り返って思うこと

損失や反省はあったが、その都度、具体的な行動や記録に残すことで改善点が少しずつ見えてきた。相場が荒れて慌ただしくなるほど、普段は気にしなかった心理的な弱さが表面化しやすいことも改めて感じた。正解がないからこそ、たとえルールどおりに損切りしても「なぜ今このタイミングなのか」を後から自分で説明できるような習慣を持つことが重要だったと感じている。

今後の課題

長期的な視点で見れば、荒れた相場にも必ず投資機会はあるが、どうしても短期的な変動や意外なニュースが日々の売買に影響を与えやすい。ポートフォリオ全体のバランスや現預金の維持、普段からの情報収集や振り返りが、どれほど重要か改めて思い知った。損失を恐れるあまり何もできなくなる状況や、逆にリスクを取りすぎて後悔する状況も、どちらも経験してきた。

まとめとして思うこと

日本株の相場が荒れた時期の立ち回りは、一度や二度の成功や失敗で完結せず、長い目で振り返ると常に新たな課題が現れるものだと感じている。自分のミスやとまどい、そして納得できなかった判断一つ一つが、次の投資行動の種になった。どんな状況でも、自分の行動や判断プロセスを正直に見つめ直し、地道に続けること。これを繰り返す中で、少しずつであっても、いざ荒れた局面でも落ち着いて向き合える力が養われていくのだと実感している。今後も自分なりのルールや管理方法をブラッシュアップしながら、反省点や注意点を常に頭に置いて、相場に向き合い続けていきたい。

投資に関するご注意

本記事で紹介した銘柄や手法は、将来の利益を保証するものではありません。
市場の急激な変化や予測不能な事態により、想定以上の損失が出る可能性もございます。
個別の銘柄選択や最終的な投資決定は、ご自身の責任において慎重に行ってください。

プロフィール

プロフィール

ハンドル名 : 山田西東京

【投資実績:元手30万円から資産6,000万円を達成】
東京都市部在住、40代の個人投資家です。サラリーマン時代に資産形成の重要性を痛感し、わずか30万円の種銭から独学で投資を開始。10年以上の試行錯誤を経てマーケットと向き合い続け、現在は株式投資一本で生活する「専業投資家」として活動しています。

投資スタイルと強み

私の運用の根幹は、一過性の流行に流されない「中長期の企業分析を軸にした堅実な運用」です。

  • 徹底したファンダメンタルズ分析:決算・財務・事業構造を重視。
  • マクロ視点の判断:景気サイクルや世界情勢の変化を踏まえた“現実的で再現性のある判断”を徹底。
  • 守りの資産管理:専業だからこそ、生活基盤を揺るがさないリスク管理を最優先しています。

このブログで発信していること

「家族を守るための投資」「無理なく続けられる投資」をテーマに、実務的で生活に根ざした投資知識を公開しています。

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