安定株とは株式市場で長期的に安定した収益を上げるとされる株式のことです。安定株には、以下のような特徴があります。
安定株の特徴
需要が安定している業種に属する企業の株式であること。例えば、食品、医薬品、電力、通信などの業種が挙げられます。
高い配当利回りを持つこと。安定株は、株価の上昇よりも配当金の支払いに重きを置く傾向があります。そのため、配当利回りが高い株式が多く見られます。
低いベータ値を持つこと。ベータ値とは、株式の値動きが市場全体の値動きにどれだけ影響されるかを表す指標です。ベータ値が低いということは、市場の変動に対して株価があまり動かないということです。安定株は、ベータ値が1以下の株式が多く見られます。
安定株のメリット
長期的に安定した収益を得られる可能性が高いこと。安定株は、景気の変動にあまり左右されない業種に属する企業の株式であるため、長期的に見ても安定した収益を上げる可能性が高いと言えます。また、高い配当利回りを持つ株式であるため、配当金による収入も期待できます。
株価の下落リスクが低いこと。安定株は、ベータ値が低い株式であるため、市場の変動に対して株価があまり動かないという特徴があります。そのため、市場が急落したときにも、株価の下落幅が小さくなる可能性が高いと言えます。
安定株のデメリット
株価の上昇ポテンシャルが低いこと。安定株は、株価の上昇よりも配当金の支払いに重きを置く傾向があります。そのため、株価の上昇幅が小さくなる可能性が高いと言えます。また、安定株は、需要が安定している業種に属する企業の株式であるため、成長性が低いと見なされる場合もあります。そのため、市場の好況に乗れない可能性もあります。
配当金の減額や廃止のリスクがあること。安定株は、高い配当利回りを持つ株式であるため、配当金による収入が大きな魅力となります。しかし、配当金の支払いは、企業の業績や財務状況によって変動するものです。そのため、企業の業績が悪化したり、財務状況が悪化したりした場合には、配当金の減額や廃止のリスクがあります。その場合、株価も下落する可能性が高くなります。